「こどもNISA、やる?」
2027年から、0~17歳の子どももNISAのつみたて投資枠を利用できるようになります。
わが家にも子どもが3人います。
だから、このニュースを見たときに最初に思ったのが、
「で、結局やったほうがいいの?」
でした。
制度の説明を読んでも、
「年間60万円まで」
「非課税保有限度額600万円」
「18歳になったら成人NISAへ移行」
……正直、ちょっと難しい。
僕が知りたいのは、もっと単純なことです。
月1,000円ならどうなる?
月5,000円なら?
18歳までに100万円を作りたいなら、毎月いくら積み立てればいい?
今回は、親目線でこどもNISAを調べてみました。
そもそも「こどもNISA」って何?
まず大前提。
現在のNISAは原則18歳以上が対象ですが、2027年からは対象年齢が0~17歳まで広がります。
正式には「こどもNISA」という独立した制度名ではなく、NISAのつみたて投資枠の対象年齢が0~17歳に拡大されるという仕組みです。
ざっくり言えば、
子どもの名義で、長期の積立投資をしていくためのNISA
と考えると分かりやすいです。
2027年からのこどもNISAの主な内容
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象年齢 | 0~17歳 |
| 年間投資枠 | 60万円 |
| 非課税保有限度額 | 600万円 |
| 投資対象 | 長期・積立・分散に適した一定の投資信託 |
| 18歳になったら | 成人向けNISAへ自動移行 |
| 非課税期間 | 無期限 |
金融庁・財務省の資料では、0~17歳の年間投資枠60万円、非課税保有限度額600万円とされています。
年間60万円ということは、
月5万円。
つまり、制度上は月5万円まで積み立てられる計算です。
ただ……
僕のような普通の子育て家庭にとっては、
「月5万円を子ども3人分!」
なんて、なかなか現実的ではありません(笑)。
そこで考えたいのが、
少額でも始める意味があるのか?
ということ。
月1,000円をこどもNISAで運用したら18歳でいくら?
ここが一番気になります。
例えば、
0歳から18歳まで、毎月1,000円
積み立てたとします。
元本は、
1,000円 × 12か月 × 18年=21万6,000円
です。
では、これを仮に年3%・5%・7%で運用できたとしたら?
※毎月末に積立、複利で運用、手数料・税金等は考慮しない単純計算です。将来の運用成果を保証するものではありません。
| 毎月の積立 | 元本 | 年3%の場合 | 年5%の場合 | 年7%の場合 |
|---|---|---|---|---|
| 1,000円 | 21.6万円 | 約28.5万円 | 約34.5万円 | 約42.1万円 |
| 3,000円 | 64.8万円 | 約85.4万円 | 約103.6万円 | 約126.3万円 |
| 5,000円 | 108万円 | 約142.4万円 | 約172.6万円 | 約210.5万円 |
| 10,000円 | 216万円 | 約284.8万円 | 約345.3万円 | 約420.9万円 |
※試算値。実際の運用成果は市場環境によって大きく変わります。
月1,000円でも18年間続けると、元本は21万6,000円。
仮に年5%で運用できた場合は、
約34万5,000円。
もちろん、
「34万円しかない」
と考えることもできます。
でも僕は、
「月1,000円で34万円になる可能性がある」
と考えたら、結構大きいと思いました。
ただし、投資なので元本割れする可能性もあります。
ここは銀行預金とは違います。
じゃあ、18歳までに100万円を作るには?
これも計算してみました。
0歳から18歳までの18年間で、
100万円
を目標にするとします。
投資をせず、単純に貯金するだけなら、
100万円 ÷ 216か月
なので、
月約4,630円
必要です。
では、仮に年5%で運用できた場合。
必要な積立額は、
月約2,900円
になります。
かなり違います。
| 方法 | 18歳で100万円に必要な毎月の金額 |
|---|---|
| 運用なし | 約4,630円 |
| 年3%想定 | 約3,510円 |
| 年5%想定 | 約2,900円 |
| 年7%想定 | 約2,380円 |
※あくまでシミュレーションです。利回りは保証されません。
つまり、
「18歳までに100万円」
という目標なら、
月3,000円前後を長期間積み立てる
という考え方が一つの目安になります。
月3,000円なら、18歳でどうなる?
ここはかなり面白い。
月3,000円を18年間積み立てると、元本は、
64万8,000円。
それが仮に年5%で運用できた場合、
約103万6,000円。
つまり、
月3,000円を0歳から18歳まで続ける
というだけでも、年5%という仮定では100万円を超える計算になります。
もちろん、毎年5%で増えるわけではありません。
上がる年もあれば、下がる年もあります。
だから、
「月3,000円で絶対100万円!」
ではありません。
ここは投資記事として非常に大事なところです。
こどもNISAは「月いくら」が現実的?
僕だったら、こんな感じで考えます。
月1,000円
「とりあえず始める」金額。
家計への負担を抑えながら、投資を経験させたい家庭向け。
月3,000円
かなり現実的。
18年間続ければ元本64万8,000円。
仮に年5%なら100万円前後が見えてきます。
月5,000円
教育資金としてしっかり準備したい家庭。
18年間の元本だけでも108万円。
月10,000円
18年間で元本216万円。
大学進学や一人暮らしなど、将来のまとまった支出も意識できます。
「子ども名義」なの?親のお金じゃないの?
ここも気になるところですよね。
こどもNISAは、子どもが口座名義人となる仕組みです。
一方で、未成年なので親権者等が口座管理者として関わります。
そして重要なのが、
「親のお金を子どもの口座に入れて、親が自由に使える」という制度ではない
ということ。
12歳以降は、一定の要件のもとで、子どものための資金であることや子どもの同意を示したうえで、親権者等による払出しが可能とされています。
つまり、
「子どもの将来のためのお金」
として考えておいたほうがいいでしょう。
18歳になったらどうなる?
ここも以前のジュニアNISAとは違うポイントです。
子どもが18歳になると、成人向けのNISAへ自動的に移行する仕組みになっています。
つまり、
0歳
↓
1歳
↓
5歳
↓
10歳
↓
15歳
↓
17歳
↓
18歳
となったら、
成人向けNISAへ。
わざわざ一度全部売却して、新しい口座を作るというイメージではありません。
この「そのまま次のステージへ進める」という仕組みは、個人的にはかなり分かりやすいと思いました。
こどもNISAは「やる?やらない?」
ここは家庭によって答えが違います。
僕なら、
家計を圧迫しない範囲なら、やる方向で考えます。
理由はシンプル。
子どもの資産形成に、
18年という時間を使えるから。
0歳から始めれば18年あります。
10歳から始めても8年。
15歳なら3年。
同じ毎月3,000円でも、時間が長いほど複利の効果を期待できます。
ただし、
投資なので元本保証ではありません。
だから、
「教育費を全部こどもNISAで作る」
ではなく、
現金で貯めるお金+投資するお金
に分けるのが僕はいいと思います。
わが家なら「100万円」を一つの目標にしたい
僕には子どもが3人います。
だから、
「3人それぞれに18歳までに100万円」
という目標は、かなり分かりやすい。
もちろん100万円だけで大学費用が全部まかなえるわけではありません。
でも、
18歳になったときに、
「これは君のために0歳から積み立ててきた100万円だよ」
と言えたら、かなり大きいと思うんです。
大学に使ってもいい。
一人暮らしの初期費用にしてもいい。
免許を取る。
パソコンを買う。
海外に行く。
起業する。
何に使うかは、そのとき本人と相談すればいい。
大切なのは、
18歳になったとき、選択肢を一つ増やしてあげること。
僕はそんなふうに考えています。
こどもNISA、月1,000円からでも「やる意味」はあると思う
今回調べてみて思ったのは、
「こどもNISAをやるか、やらないか」より、「無理なく何年続けられるか」のほうが大事なんじゃないか
ということ。
月1,000円でもいい。
月3,000円でもいい。
月5,000円でもいい。
大事なのは、
子どもが小さいうちから時間を味方につけること。
もちろん投資なので、将来の金額は約束されません。
それでも、
「18歳になったときに100万円くらい用意してあげたい」
と思うなら、月3,000円前後からシミュレーションしてみる価値はありそうです。
僕自身も、
「3人の子どもに、それぞれ100万円」
という目標をどう作っていくか、これから考えてみたいと思います。
まとめ|こどもNISA、僕は「少額からやる」を選びたい
今回のポイントをまとめます。
- 2027年から0~17歳もNISAのつみたて投資枠を利用できる
- 年間投資枠は60万円
- 非課税保有限度額は600万円
- 18歳になると成人向けNISAへ自動移行
- 月1,000円でも18年間なら元本21万6,000円
- 月3,000円なら元本64万8,000円
- 年5%で運用できたと仮定すると月3,000円で約103.6万円
- 18歳までに100万円を現金だけで作るなら月約4,630円
- 投資なので元本割れの可能性はある
- 教育費を全部投資にするのではなく、現金とのバランスも大切
そして僕なら、
「無理のない金額で、とりあえず始める」
を選びます。
月1,000円でもいい。
そこから家計に余裕が出たら3,000円にする。
3,000円が5,000円にできるようになったら増やす。
そんなやり方でもいいと思っています。
子どもの18年間って、考えてみると長い。
でも、振り返ったら一瞬なのかもしれません。
その時間を、味方につけられる制度ができる。
それなら、わが家でも検討してみようと思います。
\ NISA始めるなら /
